飛沫
平成 13 年 6 月 第 27 回東北現代工芸展、入選
茂庭氏松山開府 400 年記念を祝って、第 27 代茂庭家当主、茂庭邦元先生に寄贈する。
松山町は、茂庭のお殿様を中心に栄え、今も、歴史、教育、文化、芸術を大切に守り、城下町のたたずまいを醸し出す田園に囲まれた町です。
米寿を目前にして、平成 15 年 10 月 23 日茂庭邦元先生がお亡くなりになりました。松山町民は、深い悲しみでいっぱいです。
辰砂壺、「飛沫」は、水の飛沫が口辺に飛び散ったような痕跡を持つ壺で、一刀両断の気合で切りつけた刀痕は、辰砂の光沢と色彩の面にある種の気魄を与える作品で、人間の持つ「勢い」を表現してみました。何かをするとき、思慮深さも必要ですが、一気にやり遂げる気合や情熱のような、「ほとばしる」勢いがことを成就させると思うので、そんな激しさのようなものを汲んでいただけたら幸せです。
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